負け方を知るだけで、目標達成は楽勝になる

こんにちは!「コロンブスの魔法」のSAORIです。

特に頑張り屋さん・完璧主義な方に強く出やすい傾向なのですが、
「目標達成できない」って分かった瞬間に
やる気がグーンと落ちてしまって、
本来の実力ですら発揮できずに終わることがあります。

例えば、私は元々営業職なので、
締切日って常にありました。

14年もいたので、累計で168回、毎月の締切のヒリヒリ感を味わっています(笑)

月ごとの締切だけでなく、
週間ラップとか(途中経過の目標進捗)、
プロセスとか、KPIとか・・・

仕事(売上)をテストのように点数化する指標たち、
たくさんの数字に囲まれて仕事していました。

THE営業会社2社で、
168回締切を経験すると・・・
それなりに色々ありました(笑)

20日過ぎて、月末が近付くなかで、
売上目標の50%もいってない、
見込みもまったく目途がたってない、

「あと50%以上の目標残があるのに、この状況からすると、
 達成するのはとうてい不可能だ」

と悟った瞬間に、モチベーションが激減して
気力がプツッと切れて、目標の半分の50%すら死守できなくなってしまうように。

わたしも初めて営業組織の管理職になったとき、
30人以上の営業メンバーを先導する立場で、
まさにその状況に陥りかけました。

そんなとき・・・
リーダー職をやってくれていたメンバーが

「何にこだわりたいのかだよね」

とアドバイスをしてくれたんです。

そのアドバイスで
「勝ち方(目標達成)ばっかりに目がいっていたけど、
負け方(未達)の仕方も考える必要があるんだな」って初めて知りました。

それまでの私は、

管理職ではなくいち営業の目線でした。

個人目標は達成して当たり前、
何なら1位にいつもこだわっていました。
2位になると悔しかったので(笑)、未達って考えたことすらなかったんですね。

元々が体育会系の部活出身で、
副キャプテンやっていたこともあり、
チームが勝たなきゃ意味がない。
チームが勝たないとハードな練習してきたことが無駄になる。
チームが勝たないとチームメンバーの努力も水の泡。

そんな思考回路が染みついていました。
上に上に・・・・といかに勝ち進めるか?みたいな思考回路の持ち主でした。

何にこだわるのか、つまり負け方とは、

「100点満点の達成は「1位」
 80点のゴールは「未達でも◎◎は達成した状態」
 そして70点のゴールは「未達だったけど〇〇は学べた・翌月に繋げられる何かを得たという状態」

というものです。

これらをあらかじめ決めておくのもおすすめです。

例えばさっきの営業の話でいくと、

「1位取るのが無理」と
知った月半ば15日くらいの時点で、
ゴールを「目標達成すること」に切り替え、
軌道修正する。

「目標達成が無理」と分かった20日くらいの時点で、
ゴールを「◎◎は達成する」に切り替えて
そこだけはこだわって月末を迎える。

ただ「達成できなかった・・・・」って、
本来の実力すら発揮できないボロボロの状態よりかなりましです(笑)

冷静に考えれば、別に1位じゃなくても「目標達成」という終わり方は
決して悪くはないし、仮に未達したとしても「〇〇だけは達成できた」「次に繋がる学びを得た」は
十分に良い結果です。

ところが、何かしらの目標に向けたチャレンジの渦中にいると冷静さを失い、
極端な「ゼロか100か」思考になりがちなのが、
頑張り屋さん・完璧主義の落とし穴です。

当初立てた、
「1位」みたいな高い高いハードルの自主目標を勝手に追いかけて、
できないって悟ったら、結果がボロボロ。

頑張ってるのに自爆する・・・。
当たり前にコントロールできる方から見ると、何やってんだ!!(笑)そんな感じです。

わたしは上記の体験から、
自分が高すぎる目標を掲げがちであることを痛感して、

「3段階のゴール設定を予め用意して、
 ギアチェンジする柔軟性を持つ」

ことの大切さを学びました。

「ゼロか100か」の硬直化した発想ではなく、
ゼロよりは50、70、80のほうがいい。

一気に100は難しいなって悟ったとしても、
80点ゴールも楽しく狙い、肩の力を抜いて
100点満点を目指す、という感覚です。

このように、段階的なゴール設定をしておくと、
一見大変に見えるような高い目標の仕事に関しても、
リラックスしてプロセスも楽しみながら取り組めるので、
結果としてパフォーマンスが最大化します。

3段階のゴール設定による、「頑張り屋さんの負け方」の実践、
お勧めします。

今日は具体的な対処法を書いたのですが、
実は頑張り屋さん・完璧主義者の方って、

「負ける」という言葉が大嫌いなんです(笑)

・負けることは恥ずかしいこと

・失敗する姿なんて見られたくないし、見たくない

・そんな姿見られたらプライドがズタズタ(不名誉・自尊心)になる

こんなメンタルを抱えているからこそ、
極端な「0ー100思考」が発動するんです。

投稿者プロフィール

SAORI
SAORI
プロフィール

神﨑 さおり(かんざき さおり)
1985年福岡県生まれ。株式会社フォーマルハウト代表取締役。

大学卒業後、
大手生命保険会社・大手人材紹介会社にて15年間勤務。
営業組織マネージャー、営業所長、セミナー講師として
人材育成・組織マネジメントに携わる。

会社員時代は年間50億円以上の売上実績、全社1位での表彰など
成果を出し続ける一方で、
結果だけでは満たされない違和感から
人生と意識の探究を始める。

心理学・脳科学・精神世界・占術などを
15年以上にわたり学び続け、
理想の人生を意識から創造する
独自メソッド 「五次元創造力」 を体系化。

現在は個人セッション
「コロンブスの魔法」 を通して、
クライアントが本当のゴールを見出し、
人生の流れを整えていく伴走を行っている。

保有資格
・全米NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー
・日本NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー